番外編1: How to make css edits
今回は番外編ということで、CSSの動画の作り方をまとめたいと思います。
私もしばらく作っていなかったので忘れていることが多々ありました。自分へのメモがてら書いていくので、需要のある方だけ見ていただければよいのではないでしょうか。なにかありましたらTwitterにリプライください。DMは届くとびっくりするのでリプライでお願いします。
大まかな順番
1、クライアントのダウンロード・インストール
2、cstrikeの複製、上書き
3、HLAEのダウンロード・設定
4、demoのダウンロード
5、フラグシーンの録画
6、smoothの作り方
こんな感じでしょうか。
よくあるTutorialみたいな感じでPC画面をキャプチャして動画にできたらいいのかなとも思ったのですが、編集がめんどくさそうなのでここに書くことにしました。
では順番に見ていきましょう。
1、クライアントのダウンロード・インストール
CSS、正式名称はCounter-Strike: Source。みなさんご存知Valveが作ったゲームです。
CoD系のEditorの方たちは良い人ばかりなので、「CSSの編集がしたい!まずはCSSを買うぞ!」という方もいるかと思います。
^~^ pic.twitter.com/dCj92ibkzP
— CROWOWOWOWOW (@Crow_Editing) 2016年8月16日
ですが実は購入する必要はありません。
というのも、CSSには大きく分けてバージョンが2つあって、現在Steamとかで売っている、いわゆる「NEW CSS」。太古の昔にパッケージ版で売られていたSteamを介さない、いわゆる「OLD CSS」の2つです。
NEWのほうはVACBANの不安や、後述の「HLAE」という外部プラグイン的なソフト等々が対応していないことからCSSEditorの間で普及していなく、みんなOLD CSSを使ってEditしています。
現在OLD CSSを手に入れる方法は、どっかのサイトでパッケージ版を見つけてきて買うか、インターネッツにアップロードされているものをダウンロードするかの2択だと思います。
もちろん後者の方が圧倒的に楽なので今回はそっちを利用しましょう。
アップロードされているもので私が知っているのは2つです。
みなさんご存知、3n19ma氏がアップロードしたもの(探すのがめんどくさいのでリンク無し)と、Hanfriedがアップロードしたものです。
おそらくダウンロードに時間がかかるので先に貼っておきます。
https://www.mediafire.com/?n93f2pcalri58
一番上にある「HLAE OLD」以外のものを全てダウンロードしてください。
完了したら、ダウンロードしたファイル全てを、まとめて好きなところに解凍してください。
part01.rarからpart19.rarまで全てです。
解凍が終わると、↑のようなフォルダ類が出現するはずです。
まずは「CSS_Full_07-07-2005_DIGITALZONE.exe」を起動して、インストールを行います。
終わったら「PATCH」フォルダを開いて、バージョンが低いものから順番にパッチを当てていきます。
それが終わると
↑のフォルダが出現しているでしょうか。
これがOLD CSSのフォルダです。
開きます。
こんな感じになっているでしょうか。私のはすでにいろいろ準備を終えているので、多少違いはあるはずですが特に気にしないでください。
上から2番目の「cstrike」というフォルダが基本になります(意味不明)
ここまで出来たら第二章です。
2、cstrikeの複製、上書き
cstrikeがなぜ基本なのかと言うと、demoなりconfigなりが入っている大事なフォルダだからです。CoDで例えたいのですが例が思いつきません。
その大事なcstrikeを丸々上書きする必要があるので、まずは万が一に備えてバックアップがてら複製しましょう。この複製も時間がかかるかもです。
cstrikeを上書きする理由は、CSSにはCSGOで言うところの「cl_draw_only_deathnotices 1」のような、キルログを残しつつ、無駄なHUDを消すコマンドが存在しないからです。CoD:BO2で言うところの、codtv(?)みたいなところでHUDを消したりする便利な機能が存在しないのです。
なので、昔のすごい人が作った、「HUDが消えるcstrike」を丸々上書きする必要があります。
そのすごいcstrikeがこちら。
http://www.mediafire.com/download/pp3dmuvuwfgw6xk/CFG_MM+NON+STEAM+3n19ma.rar
OLD CSSはHanfriedのものを使いましたが、こっちは3n19maのものを使用してみましょう。
解凍したものを開くとこんな感じになりますか?
READMEには大切なことが一切書かれていないので無視をしつつ、cstrikeを上書きしましょう。上書き先は、元々あったcstrikeでも、複製したcstrikeでもどっちでもいいです。上書きしなかった方のcstrikeは「cstrike_backup」とかなんとか適当にリネームしておきましょう。
ちなみに、cstrike内のフォルダやファイル名は、空白で区切ると読み込んでくれなくなるので、区切りたいときはアンダーバーを使うようにしましょう。たまに忘れて痛い目に会います。
ここまでが第二章でした。
第三章へ移ります。
-ここからが前回の続きです。この記事は完全にCRoWさんぐらい(失礼)にしか需要がないだろうなと思っていたら意外と反響があったみたいでうれしい限りです。何度も言っていますが、CSSのEditは楽しいしベロシティ強くなるのでみなさんやりましょう-
3、HLAEのダウンロード・設定
HLAE、正式名称「Half-Life Advanced Effects」というのは、ソースエンジン系のゲームの外部プラグインみたいなものです。外部プラグインと言っても大したものではなく、HLAEを通してCSを起動するといろいろな機能が使えるようになるというだけです。今回は関係ないのですが一応これを通して起動するとVACBANされる可能性もなくはないので、CSGOとかで使う方は少し覚えておいてください。ま、その点はCoDのExternal Consoleも一緒ですね。
「The HLAE tool is technically a hack, therefore you should use it for making movies / watching demos only. Joining VAC protected servers with HLAE might get you VAC banned.」
早速ダウンロードリンクです。
Release HLAE 2.9.2.1 (2016-02-28T16:51Z) · ripieces/advancedfx · GitHub
解凍したらこんな感じになると思います。
ここまで出来たら、あとはHanfriedのTutorialに丸投げします。
1:00~2:10までがHLAEの起動設定なので、そこだけ見てもらえば大丈夫です。
このTutorialは半年前くらいまで主流になっていた、Cinema4Dを使ったsmoothの作り方動画です。興味のある方はどうぞ。
起動設定についてです。Hanfriedの設定では足りないものがあるので、私のやつを貼ります。
一番うえのHoockDLLとProgramPathはみなさんそれぞれですので、CommandLineだけ真似してください。
"-steam -insecure +sv_lan 1 -window -w 1920 -h 816 -console -game cstrike -appid 240 -afxV34"
"-w 1920 -h 816" というのがミソです。
この設定でOKを押して起動してもらえば分かりますが、解像度が1920*816の状態になります。
Editする際上下に黒帯を入れる人は多いですが、そうすると、武器の一部だったり、時にはキルログだったりが隠れて困りますよね。それが、黒帯を入れる手間を含めこの設定でなくなります。CoDでもぜひ実装して欲しい機能です。だれかGmzorzに伝えておいてください。
数字を変えれば任意の解像度で起動できるので、そこはみなさんお好みで。
第三章は以上です。
4、demoのダウンロード
CSシリーズにはdemoというものがあります。demoには2種類あって、POV demoとSTV demo(GOだとGOTV demo)に分類されます。
POV demoは、demoを録画しているプレイヤー視点でしか再生できませんが、STVよりaimの挙動がしっかり反映されます。smooth(CoDでいうcinematic)を作るとdemoを録画しているプレイヤーが見えないという欠点があります。
STV demoは、試合に参加している全てのプレイヤー視点で見ることができます。aimの挙動はPOVほどしっかりしていませんがEditには全く問題ないレベルです。smoothを作っても全員見えます。
POVかSTVかの見極めは、demoに書いてある場合もありますし、読み込んで視点変更るものはSTVです。
POVかSTVかでsmoothの作り方も違うので、たくさんのことを覚えたくない方は、慣れるまでどっちかで統一してEditするといいかもしれません。
ダウンロードリンクです。
CSSのdemoを扱っているチャンネルは本当にたくさんあるのですが、ここが一番中の人ががんばっている印象があります。
みなさんはOLD CSSを使うので、[OLD CS:S] と書いてあるdemoをダウンロードするようにしましょう。
ここにあるものは大体STVです。POVの場合はおそらく[POV] とかって書いてあります。
アップローダーが怪しいサイトなのがたまにキズです。Adblockを解除してダウンロードしましょう。
ダウンロード先は、cstrikeのなかにあるdemoというフォルダです。わかりやすいように武器名でフォルダ分けしたりするのもいいかもしれません。
私の場合は分けすぎて逆にわけがわからなくなってしまう悪い例です。3年前の自分を殴りたくなります。フォルダを作る際にもスペースを使わずにアンダーバーで区切るよう注意してくださいね。
CSSのdemoを扱っているチャンネルで他にいいところをご存知の方はぜひ教えてください。
ちなみに、CoD界でいうFinestみたいな、誰もが見たことのあるシーンを生産する人がCS界にもいるので、その人のdemoをまとめたものをアップロードしておきました。
全部POVですけどかっこいいシーンばかりです。まずはこれで1つ動画を作るのもいいかもですね。
5、フラグシーンの録画
ではここで、待ちにまったフラグシーンの録画について書きます。
CSで「Ctrl + F2」を押すとdemoUIが現れます。
左上のLoad...をクリックして好きなdemoを読み込みます。
読み込みが完了したら、真ん中下段のGoto: の右の欄に数字を入力して、シーンが始まる時間まで移動します。この数字はTickrateとかって呼ばれていて、だいたいはdemoのファイル名に入っています。
移動したら、POVなら視点は1つなのでそのままPlayボタンを押して再生し、STVならスペースキーを何回か押して、左クリック右クリックも何回か押して見たいプレーヤーに入ります。
第二章でcstrikeを3n19maのものに上書きしたので無駄なHUDは表示されていないはずです。
シーンを録画するときにまずやることはもちろん再生速度を落とすことですよね。
キーボード左上の「英語/日本切り替えキー」を押すとコンソールが表示されます。そこに「demo_timescale 0.1」と入力。
入力する際に日本語になっちゃって困る~という方は、「ALT + SHIFT」で英字キーボード配列に切り替えましょう。もちろんコピペでも可です。
この状態でFrapsかなにかを使って50fpsでキャプチャすれば、実質500fpsで録画していることになります。ここらへんはFPSの動画作りでおなじみなので、こんなブログを見ているマニアックEditorのみなさんなら大丈夫でしょう。
ちなみにGreenscreenもDOFもいけるので、sin1sterのTutorialを貼っておきます。
PlayermodelのGBはちょっと聞いたことがないのでわかりません。今度DAのForumかなんかで訊いてみます。知っている方がいたら教えてください。
6、smoothの作り方
前述の通りPOVかSTVかで違います。先にPOVの説明(リンクを貼るだけ)をします。
わりと簡単だと思います。ここしばらくはSTVでしか動画を作っていないので、私に訊かれると困ってしまうかもしれません。がんばってください。
STV編
チラっとお話しましたが、半年前くらいまではC4Dを使ってsmoothを作るのが主流でした。かなりめんどくさいんですが、思い通りのsmoothを作れるのがいい点です。
しかしここ最近CSS Edit界隈における革命的な方法が開発されましたのでそっちをオススメします。
この動画はTutorialというよりPromoって感じですね。基本的には、CSGOで主流になっている方法をCSSに移植したという感じなので、CSGOのTutorialを紹介します。
これが現状一番簡単で便利なCSGOのsmoothの作り方だと思います。CSGOをEditするときにも試してみてください。
CoD Editorの方にもとっつきやすい、BO2のdollycameraみたいな感覚で使えます。
私の一番新しい動画もこれを使って作りました。めちゃめちゃ楽です。
私自身まだCSSでは試してないんですが、SORAくんが絶賛してたので普通に使えるのでしょう。
ということで、CSGOのEditをしたことがない方には酷かもしれませんが、GOのTutorialを見てCSSでのsmoothの作り方を学んでください。
なお、この方法にはconfigが必要です。
↑の詳細文からダウンロードしてください。解凍した中身のREADMEは、例によって大したことが書かれていないので読まずに捨てましょう。
捨てたら、この人のcstrikeの中身を自分のものに上書きしてください。できたら準備完了です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。たぶん漏れなく説明できたと思うのですが、もしかしたら致命的ななにかを書き忘れているかもしれません。
CSSの動画を作る人が増えてくれたらいいなと願っております。なにかあったら訊いてください。がんばれ~。